九州の古豪、ついに引退へ

9月23日、ついに西九州新幹線(武雄温泉ー長崎)が開業します。また、それと同時にJR九州ではダイヤ改正が実施されます。特に長崎地区では、博多から長崎を結ぶ特急「かもめ」の廃止と、新幹線が通らない鹿島市肥前鹿島と博多を結ぶ特急「かささぎ」の登場、そして肥前鹿島~諫早間が非電化になり、それにともない登場する特別カラーのキハ47や観光列車「ふたつ星4047」の登場など、さまざまな変化が見られることとなります。

 

しかし、その一方で、ひっそりと引退していく車両がいます。

 

415系

1960年に国鉄初の本格的な交直流近郊型電車として登場した401系の流れを汲む、国鉄の交直流近郊型電車の完成版ともいえる形式です。

1971年から国鉄分割民営化直後にかけて製造され、いくつかの番台区分が存在します。

1971年から製造された0番台、同番台の改良版として1978年から製造された100番台、1982年から製造され座席がオールロングシートとなった500番台、常磐線の増結用として製造された700番台、211系に準じたオールステンレスの車体を持つ1500番台などがあります。

変わり種としては215系や211系のハイデッカーグリーン車のように二階建ての客室を持った1900番台が一両のみ製造されました。(クハ415-1901)

また、JR西日本では金沢地区用に113系を改造して生まれた800番台が活躍していました。

 

しかし、新型車両への置き換えに伴い、JR東日本からは2016年(0番台等の鋼製車は2007年)に引退。特に変わり種の1900番台は運用上の難があり2006年に早くも引退しました。また、JR西日本の800番台も2021年3月のダイヤ改正を以て運用離脱、現在順次廃車解体が進んでいます。

 

JR九州では0番台が全廃された2014年以降、鋼製車の100番台と500番台、ステンレス車の1500番台が残存し、活躍を続けてきました。2021年には新型車両821系の導入に伴い、花形運用であった12連での快速運用が終了、さらには2本が運用離脱、廃車となりましたが、それ以外の編成は今日まで往年の姿を留めながら活躍を続けてきました。

特にFO117編成は、ロングシートへの改造などにより数少なくなったセミクロスシートを持つ編成として、近年では団体臨時列車としても活躍しました。また、JR東日本からの譲渡車も存在しました。

しかし、時代の流れには抗えず、今回のダイヤ改正で鋼製車の100番台と500番台に関しては引退ということになったようです。

415系長崎本線では朝夕の時間帯のみでの運用だったため、中々見かけることはありませんでしたが、前述した団臨などで撮影することができました。

 

約50年前、421・423系や415系は旧型の客車や気動車が中心だった九州の普通列車に新しい風を吹き込みました。

引退は残念ですが、その時と同じように、今度は新型車両の821系などが、九州の普通列車に新しい風を吹き込ませることを私は期待しています。

 

ひとまず415系100番台·500番台、長い間お疲れ様でした。

黎明期の九州を支え続けた彼らに、ただただ感謝です。

 

2022.9.22

 

一枚目・2021年9月 佐賀駅

二枚目・2022年8月 伊賀屋ー神埼間